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レポート:2025年 日枝神社 二月祭りご奉納 〜 下花棚棒踊り保存会 〜
2025年2月16日(日)
鹿児島市川上町にある日枝神社(ヒエダジンジャ)にて
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日枝神社では、
五穀豊穣と町民の安全を祈願して毎年、春祭りの(以前は3月10日に開催)祭儀として3月10日に近い日曜日に奉納されます。
日枝神社は珍しい下り宮のつくり。下りの階段が参道となっており、下りた先に社殿があります。
社殿を見下ろしながらの参拝となる珍しい形式の神社です。
この日は朝から冷たい雨。
取材の方なども訪れる中、8時半頃から下花棚棒踊り保存会 のメンバーたちが到着。
雨の中、この日はスニーカーを着用しての踊りとなったのですが中には草履のメンバーも。
まずは神主様からのお祓いを受けます。
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「下花棚棒踊り」は、ナギナタ・カマ・6尺棒を使った動きの速い勇壮な踊りです。約150年位前に、日置郡金峰町田布施地区(現 南さつま市金峰町)から伝えられたと云われています。
この棒踊りの唄は、音符の無い、文字ではっきりと書き表せない、言葉ではっきり表現出来ない「独特の節まわし」と、抑揚の難しい唄い方をするので覚えずらい唄なのだそうです。
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この日は雨の為、曲を減らしての奉納となりましたが大人も子供も力いっぱい大迫力の唄と踊りでした。 ➤演舞の動画はコチラで
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五穀豊穣町民の安全を祈願して最後に一礼。
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このあとも公民館、施設や一般のご家庭のお祝い御祈願など、10数軒をまわられるとのこと。
この日は春を迎える祭りの日。
あらゆる郷土芸能団体が継承を模索する中、
下花棚棒踊り保存会では
今年は昨年に引きつづき二人目の海外からの技能実習生が参加し練習の成果を飛び切りの笑顔とともに披露してくれました。
親、子供、その先へ…
この神社の空気、自然、温かな繋がりや文化はどこにでもあるものではない特別なものなのだと
土地を離れた時に深く気づくことだろうと感じさせられる朝、
力強く歌い、舞う、下花棚棒踊りはその土地や人を想う舞でした。
*下花棚・春山・川上の3つの保存会の過去の活動のレポートはコチラでもご覧頂けます