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レポート:南さつま市「万世特攻平和祈念館」小屋敷 茂氏による講話︎
日差し照り付ける8月。
終戦記念日の翌日8月16日に、第一部(午前)・第二部(午後) 全2回で、南さつま市「万世特攻平和祈念館」小屋敷 茂氏による講話︎を開催しました。
「平和の尊さ・大切さ」についてご講話︎頂いた、大変貴重な時間となりました。
陸軍最後の特攻基地「万世(ばんせい)飛行場」は昭和18年夏から19年末にかけて吹上浜に建設され、わずか4ヶ月しか使われませんでしたが、17歳の少年飛行兵を含め201名の特攻隊員が“祖国のため”を合言葉に、沖縄の空へと飛び立っていきました。
参加者は、目頭が熱くなりながら涙をこらえ感慨深く、話に耳を傾けていました。
講話後、参加者から特攻についてのご質問があり、小屋敷さんが丁寧にご回答くださいました。
それはまさに、長年語り部として活動されている小屋敷さんの心に触れる瞬間でもありました。そのお声は、場内の緊迫した空気を、一瞬にして緩和する優しいお声で、とても印象的な場面でもありました。
第二部の講話の中で、絵本専門士 森ゆかりさんが、谷川俊太郎 詩「生きる」を読み聞かせくださいました。
参加者より小屋敷さんへいただいた、お声の一部をご紹介します。
・日本の平和が、どれ程の犠牲の上に存在しているのか。改めて考えさせられます。
1人1人の事情をよく御存じで、どれだけ勉強されたのか、ガイドの長さに痛感です。
お身体に留意され、ガイドにお励み下さい。感謝します。
・小屋敷さんの長年のご経験から、情報量に脱帽しました。これから若い世代につないでいくことが
本当に大切だなと思いました。またぜひ鹿児島市で聞く機会をつくれたらなと思いました。
・戦争の講話ときき、涙だけのお話かと思いましたが、小屋敷さんが冗談話などもとり入れて、上手に
お話されていたのが印象的でした。TVなどでしか聞いた事がなかったので、色々と聞けてよかったです。
これからも色々なお話をお聞かせ頂ければと思います。ありがとうございました。
講話へ参加されてのご意見、ご感想の一部をご紹介します。
・県内でも万世のことをよく知らない人が多いのではと思います。もっと多くの人に知って頂きたいと
思いました。
・ぜひ、若者たちが興味をもつような企画がいいですね。
・少しずつ参加者が増えていき、平和について思う時間を共有できれば。
・参加しやすい会でした。このような会を続けてほしいです。
最後に、小屋敷さん講話資料の一部より・・・
今 平和です 本当に平和です
この平和は 誰が築いたのでしょうか
平和は「血と涙」の礎で
築きあげられたのが 平和です
散る櫻 残る櫻も 散る櫻
ご参加頂きました皆さま、本当にありがとうございました。