伝統芸能
レポート:「郷土芸能保存・継承活動に対する個人功労者への感謝状贈呈式及びかごしま伝統芸能ネットワーク会議」
令和3年1月23日(土)、鹿児島市役所にて、「郷土芸能保存・継承活動に対する個人功労者への感謝状贈呈式及びかごしま伝統芸能ネットワーク会議」が開催されました。
今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、規模を縮小し、少人数・短時間での開催となりましたが、16団体21名の参加のもと、伝統芸能の保存と継承に長年にわたり尽力された個人功労者へ感謝状の贈呈を行ったほか、
ネットワーク会議では、「コロナ下における地域伝統芸能の活動について」をテーマに、今年度の活動状況や今後の活動予定について団体の活動報告、団体間の意見交換が行われました。
はじめに、各保存団体から推薦を受けた10名の個人功労者に、鹿児島市の上四元市民局長から感謝状が贈られました。
次に、上四元市民局長が個人功労者のこれまでの活動に対し感謝の言葉を述べられた後、個人功労者を代表し、「川上棒踊り保存会」の満正文さんが挨拶をされました。
贈呈式後の「かごしま伝統芸能ネットワーク会議」では、文化薫る地域の魅力づくり実行委員会第3部会(伝統芸能を担当)の永山部会長による進行のもと、コロナ下における各保存団体の活動状況や今後の予定についての意見交換が行われました。
「初めての試みで、小学校の運動会で子供たちと披露する場を設けることができた」「祭りがすべて中止」「神社では奉納のみとなった」など、コロナ下でも小学校や地域との連携を取りながら、授業や運動会などで披露する場を設けることができたことや、例年通りの行事が行えず、自粛を余儀なくされたことなど、各団体ごとに活動状況が報告されました。
今後は、コロナ下でも「地域や学校との連絡や繋がりをより強くしていくことで、活動の場を広げていけるのではないか」という意見交換がなされました。
限られた時間でしたが、さまざまな課題を抱えながらも、地域の財産である伝統芸能の魅力を伝えようと尽力されている保存会の皆さんの情報交換やネットワークづくりの場として有意義な会議となりました。