伝統芸能
2019.08.15
レポート「市来の七夕踊と歴史を巡るツアー」
8月11日(日)、「市来の七夕踊と歴史を巡るツアー」を開催しました。
このツアーは文化薫る地域の魅力づくり実行委員会が企画したもので、県内の伝統芸能の視察を行い学びを深めるとともに、その地域の文化資源の視察を行うことを目的として、鹿児島市の伝統芸能保存団体の関係者ら約40人が参加しました。
はじめに、いちき串木野市大里地区で「七夕踊」を見学しました。
この「七夕踊」は約400年の歴史があり、島津義弘公の朝鮮の役での活躍を称えたものとして踊られたのが始まりとされ、豊作の祈願や、神への感謝の意を込めて毎年踊り続けられている民俗芸能です。
近年、大里地区でも担い手不足が深刻化し、七夕踊は来年までは現構成で続け、その後は休止する方針とのことです。
その後、薩摩藩英国留学生記念館では、留学生の旅と人生について、ちかび展示館では、映像や展示を通して石油の重要性と地下備蓄の仕組みを学びました。
参加者からは「ちがう形の文化にふれてとてもいい経験になった」「初めての七夕踊見学はとても良かったが、続けていくことの難しさを聞き寂しく思った」などの感想が寄せられました。
今回のツアーを通して、永年受け継がれてきた伝統芸能のすばらしさや後継者育成・継承の難しさについて改めて認識することが出来ました。
取材&写真:かごしま文化情報センター(KCIC)