伝統芸能
レポート「かごしま伝統芸能ネットワーク会議及び感謝状贈呈式」
6月22日(土)、アクアガーデンホテル福丸にて、「かごしま伝統芸能ネットワーク会議及び感謝状贈呈式」を開催しました。郷土芸能の保存継承に対する個人勤労者へ感謝状の贈呈を行ったほか、地域伝統芸能の保存団体間のつながりをつくるため、団体の活動報告や、団体間の意見交換を行いました。毎年開催している本会議には、今年は20団体48名の関係者の参加がありました。
各保存団体から推薦を受け、今回、10名に個人功労者として感謝状が贈られました。どなたも長きに渡り、鹿児島の伝統芸能の保存と継承に尽力してこられた方々です。
次に個人功労者を代表し、「広木虚無僧踊り保存会」の南正信会長が「郷土芸能は後継者問題など多くの課題を抱えていますが、今回の表彰を糧に今後も心機一転、地域一丸となって郷土芸能を守っていきたい」と挨拶しました。
贈呈式後の「かごしま伝統芸能ネットワーク会議」では、文化薫る地域の魅力づくり実行委員会第3部会(伝統芸能を担当)の花柳部会長による進行のもと、平成30年度と令和元年度の事業内容についての報告が行われました。
その後、平成30年度の伝統芸能ツアー「わらじづくり体験ツアー」に参加された「花尾太鼓踊り保存会」の末吉幸治会長が、ツアーの報告と感想を発表しました。
続いて各団体を代表して、平成31年度に活動を再開し、「皆与志小学校」の運動会で、児童たちと初の合同演技を披露した「皆与志町上棒踊り保存会」の地福孝明会長から活動報告がありました。
最後の意見交換では、地域によって3つのブロックに分かれ、各地域が抱える課題やその解決方法について議論し、各ブロックの代表者が意見を取りまとめて発表しました。
どのブロックでも後継者育成の難しさについての意見が多く、地元の学校や町内会と連携の方法などについて積極的な意見交換がなされました。
さまざまな課題を抱えながらも、地域の財産である伝統芸能の魅力を伝えようと尽力されている保存会の皆さん。参加者の情報交換や保存団体間のネットワークづくりとして、意義のある会議となりました。
取材&写真:かごしま文化情報センター(KCIC)