美術
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レポート:芸術体験ワークショップ「10代〜30代と考える、あったらいいなこんな薩摩焼!」
3月17日(日)の雨の日、黎明館にて芸術体験ワークショップ「10代〜30代と考える、あったらいいなこんな薩摩焼!」が開催されました。
参加者は計6名。20代から50代まで幅広い世代の方々にご参加いただきました。
講師は、大迫泰司さん(十五代沈壽官長男)、深港恭子さん(黎明館主任学芸専門員)、瀬川利紀さん(沈壽官窯 営業)です。
WSの第一部は展示室で黎明館主任学芸専門員の深港恭子さんによる薩摩焼の解説。
白薩摩と黒薩摩の違いをはじめとして、さまざまなお話しをしていただきました。
参加者のみなさんは真剣な面持ちで深港さんのお話に耳を傾けていました。
ときおり十五代沈壽官長男の大迫さん、沈壽官窯 営業の瀬川さんから、実際の制作側・販売側のお話しを伺ったりもしました。
なんだか黎明館の薩摩焼たちも喜んでいる様でした。
参加者の方々はそれぞれ思いに耽りつつ、展示室から同館内のCHIN JUKAN POTTERY 喫茶室に戻ります。
喫茶室に戻ったら沈壽官窯の薩摩焼でお茶をしながら第二部の開始です。
第二部では、講師の大迫さん、深港さん、瀬川さんを囲いながら、薩摩焼について意見交換が行われました。
薩摩焼のこれからなどについて熱い議論が繰り広げられました。
美味しいレモンケーキと一緒に。
お話が盛り上がっているとあっという間に終了の時間。
とても濃い2時間でした。
参加者の方からは以下のような意見をいただきました。(一部抜粋)
・とてもたのしい時間でした。かごしまの、さつまの宝物として、これからも引き継いでいってほしいです!
・こどものころからもたせて、大切なものとして大人になってももてるもの、あればいいな~と思います。
・作り手のお話、焼き物の技法などの説明を受けて、自分が「買う人」から作り手の仲間側になったような気がしました。
大量生産、大量消費が主流の現代において、伝統工芸品は私たちの生活においてどのような意味をもつのでしょうか。
これからの伝統工芸品のあり方について問い直す、良い機会となりました。
レポート:KCIC 小林