美術
レポート:学んで× 表す 芸術体験ワークショップ 「古代文様でハンカチ作り」
2023.3月5日(日)鹿児島市立ふるさと考古歴史館にて、学んで× 表す 芸術体験ワークショップ「古代文様でハンカチ作り」が開催されました。
講師として紙版画家/デザイナー/イラストレーター 中原 みおさん、鹿児島市立ふるさと考古歴史館 学芸員 中村 友昭さんにご登壇いただきました。当日の様子をまとめましたので、ご覧下さい。
はじめに、講師お二人の自己紹介がありました。その後、本日の流れを参加者へ説明した後、常設展示室へと移動します。
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常設展示室観覧へ。中村学芸員より地層からみる遺跡の歴史、石器、青銅器、鉄器などに刻まれた時代で異なる文様の特徴など
解説してもらいます。
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その後、それぞれが中村学芸員へ質問をしたり、展示の遺物を鑑賞したり、ハンカチに描くお気に入りの古代文様を
みつけて、スケッチします。
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制作会場に戻り、中原さんより版画制作のコツ、手法の説明を受けた後、画用紙に図案を描き、描いた版をハサミで切り抜きます。
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版が完成しました。ハンカチへ写す文様の上に、好みの色を選びローラーや筆で、着色していきます。
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遂に緊張の瞬間!真っ白なハンカチの上に、好みの色をのせた文様の版をあてて丁寧に刷ります。
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作品の完成です。アイロンをかけて素敵に完成したハンカチは、お洗濯もできるので実用的。
世界にひとつだけの、 紙版画 古代文様ハンカチが完成しました。
最後は、素敵な作品と写真撮影!!
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太陽が眩しいあたたかな天気の中、70代から小学生の皆さま22名にご参加いただきました。
お忙しい中、ありがとうございました。
*下記、当日サポートスタッフレポートを、合わせてご覧下さい。
「古代文様でハンカチ作り」ワークショップに参加して
今回サポートスタッフとして初めてふるさと考古歴史館を訪問しました。
館内で学芸員の方の解説を聞きながら版のデザインに使う文様集めをしていただく時間に、参加者のみなさんが興味深く質問をされていました。
学芸員の方も質問に合わせて展示品以外の考古資料なども見せて下さり、みなさま更に関心が深まったのではないかと感じました。
また土器や石器などを観賞しながら真剣に図案を考えている姿も印象的でした。 制作では、それぞれ考えた図案で版を作っていきました。
サイズや組み合わせなど悩んでいる方もいらっしゃいましたが、みなさん夢中で楽しんでいたのではないかと思います。
低学年の子など文様を版にするという事がピンと来なかった子も、土器や石器などからインスピレーションを受けた独自のデザインが素敵でした。
版を刷る作業では中原先生の指導で版画が初めての方もだんだんコツを掴んでみなさんどんどん作品を完成させていました。
思い思いの文様がハンカチに広がり、カラフルでオリジナリティ溢れる作品が並びました。 小学生からご年配の方までワークショップを通じて
鹿児島の歴史に親しむ時間を共有できていたのではないかと思います。個人でも改めてぜひ訪問したいと思います。
KCICアートマネジメント講座第1期受講生
平岡 智枝