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2022.03.29

レポート:令和3年度「郷土芸能保存・継承活動に対する個人功労者への感謝状贈呈式及びかごしま伝統芸能ネットワーク会議」

3月19日(土)、「郷土芸能保存・継承活動に対する個人功労者への感謝状贈呈式及びかごしま伝統芸能ネットワーク会議」が開催されました。

今回も令和2年度同様、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、規模を縮小し、少人数・短時間での開催となりました。
郷土芸能保存団体15団体中19名の参加のもと、伝統芸能の保存と継承に長年にわたり尽力された個人功労者へ感謝状の贈呈を行ったほか、
ネットワーク会議では、「コロナ後を見据えた地域伝統芸能活動について」をテーマに、今年度の活動状況や今後の活動予定について、保存団体の活動報告や意見交換が行われました。


 


はじめに、各保存団体から推薦を受けた10名の個人功労者に、鹿児島市の上四元市民局長から感謝状が贈られました。

【感謝状贈呈】
・重松あけみさん(仮屋崎早乙女踊り保存会)
・岩坪恵美さん(せばる隼人舞保存会)
・中道重則さん(一倉鎌踊り保存会)
・久保田孝次さん(下花棚棒踊り保存会) 
・池田陽子さん(小池島廻り踊り保存会) 
・浜崎洋一さん(瀬々串棒踊り保存会)
・中島次男さん(吉水棒踊り保存会) 
・米盛孝一さん(皆房棒踊り保存会)
・小園健一さん(本城棒踊り保存会) 
・徳満正夫さん(花野南方神社棒踊り保存会)

 

 


次に、上四元市民局長から個人功労者へこれまでの活動に対しての感謝の言葉を述べられました。

 

   

 

贈呈式後の「かごしま伝統芸能ネットワーク会議」では、文化薫る地域の魅力づくり実行委員会第3部会(伝統芸能を担当)の永山部会長による進行のもと、「コロナ後を見据えた地域伝統芸能活動について」をテーマに、コロナ禍における各保存団体の活動状況や今後の予定についての意見交換が行われました。

【かごしま伝統芸能ネットワーク会議参加団体】
・春山郷土芸能保存会
・広木虚無僧踊り保存会
・花野南方神社棒踊り保存会
・正調おはら節保存会
・皆房棒踊り保存会
・下花棚棒踊り保存会
・原良永吉伝統芸能保存会
・錫山石当節保存会
・せばる隼人舞保存会
・中之町鉦踊保存会
・小池島廻り踊り保存会
・瀬々串棒踊り保存会
・西俣八丁杵踊り保存会

 

 
 


参加者からは、「コロナ禍により発表の場がなくなり、目標がなくなってしまう」「生活様式が変わってきており、練習時間などの確保が難しい」などの不安の声もある中、「町内会と保存会の協力で縮小して開催することができた」「学校にも協力してもらい、指導を行っている」など、小学校や地域との連携を取りながら、前向きな活動を行っているなど、各団体ごとに活動状況が報告されました。

今後は、「コロナ禍でも学校や地域が協力してくれることに感謝し、大人がしっかりとした体制を作り、次世代につないでいくことが大切ではないだろうか」という意見交換がなされました。

限られた時間でしたが、さまざまな課題を抱えながらも、地域の財産である伝統芸能の魅力を伝えようと尽力されている保存会の皆さんにとって、情報交換やネットワークづくりの場として有意義な会議となったのではないでしょうか。